水の音、無形の雫

アニメやゲームのレビュー、日常の様々な事象に関する考察など。C86・3日目東P21a

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パンツはどこへ消えた? 『それでも町は廻っている 第8話』   2010.12.01


ごきげんよう。
「それ町」の第8話が非常に興味深い内容だったので急遽執筆することにしました。
あ、タイトルに特に意味はありません。

machi0.jpg


簡単に流れをまとめると、雨に打たれた歩鳥たちが、たまたまコインランドリーに辿り着き、そこで衣服を乾かし、うどんなどを食す、という他愛もない日常の一コマなわけでありますが

machi2.jpg

machi5.jpg

machi7.jpg


さて、この時、いくつかの重要なカットが挿入されます。
言わずもがな、「誰かの」パンツやブラですね。

machi6.jpg


この「誰かの」パンツやブラは、最後の「オチ」としてさんま師匠のものであることが判明するわけですが……

machi12.jpg
(※ドラム式の乾燥機で見事に視聴者を騙したさんま師匠が、Bパートではドラムの件で騙されるという構成はなかなかクールなジョークでしたがそのあたりは別件で。)


この、乾燥中だったパンツたち、果たして誰のものだったのでしょうか。

もちろん、「オチを見た」我々はこれらがさんま師匠のものだったと知っています。
しかし、それまでの段階では「誰のものか分からない」状態でしたよね。

machi11.jpg


つまり、この時、乾燥機の中のパンツは
1.歩鳥たちのもの
2.他の誰かのもの
という二つの状態が1:1で重なり合っていたわけです。

もちろん、「下着が濡れたままで気持ち悪い」「これ(乾燥機の中の下着)借りちゃう?」といった発言などから、乾燥機の中のパンツは歩鳥たちのものではないということが容易に推測されます。
衣服を乾燥機に放り込むシーンでも、通常一番上に来るはずのパンツやブラは描写されませんでしたし

machi3.jpg


乾燥中の衣服の中にも下着類は確認できなかった。

machi4.jpg


しかしその一方で、乾燥機の中で回転していたカラフルなパンツやブラは、実際には「五種類」あるにも関わらず、一瞬見ただけだと「赤」「青」「黄色」の三種類しかないように錯覚を起こします。

machi6.jpg

machi11.jpg


キャプチャの静止画だとこの通り、五種類がちゃんと確認できますが、動画だとどうでしょうか。
実は、これがこの話の悪質なところなんですね。
五種類のパンツやブラの内の二種類は同じ「赤」系統で、もう一種類は「黒」という極めて目立ちにくい色をしています。
それが、回転という「動き」を与えられ、なおかつほんの数瞬だけ挟まれるカットとなれば、「パンツやブラは三種類=歩鳥たちは今パンツはいてない」と錯覚してしまっても何ら不思議ではありません。
(というかそういうふうにミスリードするための演出で、だからこそ「オチ」が際立つのだと確信しています。)

普通に考えたら時間軸的にもそれまでの会話的にも描写的にも、これらのパンツが歩鳥たちのものであるわけがない、という結論は簡単に導き出されるにも関わらず、光や影、他の物質による過剰なまでの「規制」や、サブリミナル的に挿入されるカラフルパンツによって、我々はいつの間にか「このパンツたちは歩鳥たちのものだ、よって歩鳥たちは今パンツはいてない」とミスリードされてしまうのです。
(昨今では「はいているパンツはダメだけどパンツそのものであれば映してオッケー」というパンツ描写がにわかに濫用されていることも決して無関係ではないでしょう。というか今となってはそれに対する皮肉なのではないかとすら思えます。そういう意味でも、このミスリードの手法そのものが高く評価できます。)

こうして、周到に用意された演出効果によって、乾燥機の中のパンツには「歩鳥たちのものであるという可能性」が付与されるのです。


では、これら、ミスリードも含めた「可能性」及び「オチ」を含めた上でもう一度見てみると、歩鳥たちがうどんを啜っている間、パンツたちは次のような状態にあります。

1.乾燥機の中のパンツは歩鳥たちのもの
2.乾燥機の中のパンツはさんま師匠のもの
3.乾燥機の中のパンツは全然関係ない誰かのもの
4.乾燥機の中に関係なく歩鳥たちは最初からパンツはいてない

これらの可能性が全て1:1で重なり合っている状態と言えますよね。
最終的には「2」が正解だったわけですが、それはあくまで結果論でしかありません。

ここで重要なのは、どれが正解か、ではなく、「どこで正解が確定したか」です。
例えば、「1」に関しては、(ミスリードに引っ掛かったかはともかく)実際にはかなり初期の段階から削除されていることが分かります。
歩鳥たちのセリフや描写によって「1の可能性の削除」が「認識」できるのです。
この段階で、パンツたちの「可能性」は

2.乾燥機の中のパンツはさんま師匠のもの
3.全然関係ない誰かのもの
4.歩鳥たちは最初からパンツはいてない

という三つに絞られます。
しかし、これら三つの解答のうち、「2」に確定する瞬間はどこにあったのか、他の可能性がどこで削除されたのか、そういったことが判明していないのです。
これらの解答を導き出すのは決して容易なことではありません。
なぜならば、描写がされない以上、我々は推測に頼るしかないからです。

ではここで、一つの推測を提示します。
あくまで数ある可能性の内の一つです。

machi1.jpg


お分かりでしょうか。
つまり、アバンで示唆的に語られた、モニュメント、「過去の遺物」です。
「過去を動かすと未来が変わる」というのはSFなどでよく目にする光景ですよね。

このコインランドリーにおいては、「うどん」や「ハンバーガー」の自販機が「過去の遺物」として設置されていました。

machi8.jpg


これらのモニュメントを起動したことによって因果律が変動し、「誰かのパンツ」が「さんま師匠のパンツ」に確定されたのだと推測します。

あるいは、うどん自販機のトビラを開けた瞬間かもしれませんし

machi10.jpg


ハンバーガーのフタを開けた瞬間かもしれない。

machi9.jpg


正確にどこのタイミングで因果律が変わったのかは断言は出来ません。
しかし、何れにせよ、「過去の遺物」が再起動したことにより、何らかの因果が働いたというのは一定の信頼を得られるのではないでしょうか。
過去の変動が未来のパンツを変動させる、ロマン溢れる素晴らしい演出ですよね。

もちろん、前述したように、あくまで数ある推測の内の一つにすぎません。
何を信じるかはあなた次第なのです。

そして、残る最後の一つの可能性――4.乾燥機の中に関係なく歩鳥たちは最初からパンツはいてない――この可能性に賭けてみたい気持ちは誰もが持っているでしょう。

歩鳥の「下着が濡れてて気持ち悪い」という旨の発言も、モニュメントを起動し、因果の改変が行われたとなれば、あるいは……







※特別付録―紺先輩のギリギリ限界セクシーグラビア―

machi13.jpg

machi14.jpg


いや、特に意味はないんですがなんとなく好きな構図だったので。
ではっ。













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