水の音、無形の雫

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今期終了アニメの評価をしてみないかい?9(後編)   2010.07.19



前項の記事の続きです。


「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さん主催の今期終了アニメ評価企画に参加させて頂きます。

今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?9


まずは評価基準と評価作品のおさらいから。


企画者サイドから提示された基準に、以下の評価軸を加えたものを評価点数とします。

ストーリー:パンツとシナリオが良好な関係を築けているか。

キャラクター性:パンツがキャラクターとマッチしているか。

画:パンツが美味しそうに描かれているか。

演出:パンツが的確に、あるいは斬新な表現で演出されているか。

音楽:BGM/SEとパンツが合っているか。

総合的な評価:作品全体を通してのパンツ。

※この場においての「パンツ」とは、「全裸」や「おしっこ」、「おっぱい」など、「パンツ的な何か」をも含みます。


評価する作品

聖痕のクェイサー
Angel Beats!
荒川アンダーザブリッジ
WORKING!!
閃光のナイトレイド
迷い猫オーバーラン!
デュラララ!!

以上7作品。







・閃光のナイトレイド

2_20100719204014.jpg


ストーリー:2
キャラクター性:2
画:4
演出:2
音楽:4
総合的な評価:5

総得点:19



よく分からない何か。
点数化するのが非常に難しい作品でしたね。
こういう、マイナス方向に振り切れた作品は実質的には点数化など不可能なんですね。

どこの誰に向けて何がしたかったのか意味不明で本当に面白い作品でした。
こういうのを「玄人好みのクソアニメ」とでも言うのでしょうか。
好きな人にはたまらない作品だと思います。

何をやってるのかよく分からない映像と葉加瀬太郎氏のクールな音楽が絶妙なコンビネーションを発揮し、そこに声優陣の中国語訛りの日本語が組み合わさることで摩訶不思議な「セカイ」が形成されていました。

何かを考えさせられる作品、というのは少なくありませんが、この作品の場合は「何かを考える隙を与えない作品」でしたね。

「アニメノチカラ」においては今後もこの方向性で突っ走って頂きたく思います。





・迷い猫オーバーラン!

ma7.jpg


ストーリー:1
キャラクター性:5
画:3
演出:5
音楽:3
総合的な評価:5

総得点:22



ストーリーは特に関係ない作品だったので0点にしようかとも思ったのですが、「かろうじて“存在していた”」という理由で1点だけ加えています。
実際パンツ的なストーリーは一応存在していました。

パンツ論争の終着点『迷い猫オーバーラン! 第12話』

この作品の総評のようなものは上記の記事の最後に書いていますが、一応引用しておくと


どうせ下らない有象無象のラブコメでしかないのならいっそ原作など無視して好き勝手やってしまえ、とりあえず“キャラクター”が動いていればそれでいい、あとは監督各人の“解釈”に任せようという、まさしくキャラクターコンテンツ(=萌えアニメ)と呼ぶに相応しい“同人誌”のような構造は非常に興味深い作品でした。


などなど、「Angel Beats!」がMAD動画的な作品だとしたら、この「迷い猫オーバーラン」は同人誌的な、これもある意味では極めて現代的と言える作品でした。
様々な作家の合同二次創作同人誌、あるいはアンソロジーコミックのような楽しみがありましたね。
そのあたり、所謂「原作厨」にはウケが悪かったみたいですが。
(少なくともエロ同人誌読んでハァハァしてる人でこのアニメの構成をとやかく言う人はいないはず)

文乃のツンデレを主人公が認知していたり、ツンデレのテンプレに背いて結構いい体していたり、そもそも文乃はツンデレなどではなく“ウザデレ”であり、本当のツンデレは別のところにいたり、ひたすらにゃあにゃあ鳴いてたネコミミもこちらの予想を遥かに上回る狂人ぶりを発揮しつつ密かにいい乳だったり、などなど、当初は「テンプレアニメ」だなどと言われていた割りには、属性に対して通常考えられる造形とは微妙にズレたキャラクターデザインや設定はなかなかに新しかったのではないでしょうか。
そういった面でも良い作品でした。





・デュラララ!!

1_20100719204015.jpg


ストーリー:2
キャラクター性:4
画:3
演出:2
音楽:2
総合的な評価:3

総得点:16



前半は良かったのですが2クール目になって一気に尻すぼみした「惜しい」作品。
知人の言葉を借りれば「群像劇が描けていなかった」とか。

前半は各所に散りばめられた伏線や各話毎に変わるナレーションなどが上手く機能し、ちゃんと「街」が描けていたように思いますが、後半になるとただ中二病の少年少女を追いかけただけのヤンキードラマになってしまっていました。
そこのところが少し残念でしたね。


それから、セルティというキャラクターなんかはもっと面白く描くことも出来たはず。
特にパンツ的な部分で。

例えば、デュラハンにパンツという概念は存在するのか、ライダースーツの下はパンツをはいているのか、パンツじゃなくてあくまで「影」だから恥ずかしくないのではないか、というかそもそもあのライダースーツにしても本質は「影」なわけだから実質的にはセルティは全裸で街を走り回っているんだ!!的な。

よくよく考えたら凄いですよね。
「聖痕のクェイサー(地上派)」であったり、今期で言えば「あそびにいくヨ!」なんかだと、おっぱいやパンツは「光」によって我々の視界から隠されているわけですが、セルティにおいては光とは真逆の「影」によって遮蔽されている。
これはある意味新しいパンツ表現と言えるでしょう。
一昔前に放映されていたローカル深夜番組で「彼女の部屋」というのがありまして、その番組の最後で毎回「スクリーン越しに女の子が着替えをしている姿がシルエットで浮かび上がる」というコーナーがありまして、毎週楽しみにしていたのですが、そうした深夜バラエティのちょっとしたお色気シーンを彷彿とさせるものがありますね。

今更ながら、放映中に「影」の可能性をもっと深く考察して論じておけばよかったと後悔の念にも似た感情に支配されています。






さてここからは各賞の授賞式になります。
前置きなしでテンポよくいきましょうテンポよく。


ベストキャラクター賞:種島ぽぷら(WORKING!!)

wa7.jpg

デュラララのセルティやクェイサーのサーシャもかなり強烈で面白いキャラだと思ったのですがやはりぽぷらの腋には敵わず。
第一話の腋描写で変なチャクラが開いてしまった人は少なくないはず。
思わずむしゃぶりつきたくなるプニ腋はここ数年でも随一の絶品でした。

おっと、ぽぷらと言えば「ちっちゃくないお乳」のことも忘れてはいけませんよね。
特に巨乳が好きというわけでもないですが、「発育」という言葉のもたらす破壊力をまざまざと見せつけてくれたあのお乳は俺にとってはもはや凶器でしかありませんでした。

そう、大きい小さいといった個人的な嗜好が問題なのではなく、あの低身長であのお乳が育ったという、「栄養素の流れ」のようなものを想像した時、一体何を食ってどういった「栄養」がどのように配分されたのか、あのちっちゃい体をどのような経路で駆け巡り、そしてお乳に辿り着いたのか、そういった、ガンダーラを目指す三蔵法師御一行の如き「栄養素」たちの長く厳しい旅程のことを思えばこそ、我々は「発育」という言葉の偉大さを痛感すると共に、心を震わせ歓喜の涙を流すのでありましょう。

もちろん、ぽぷらにおいてはその「スルーテクニック」も絶対に見落とすことは出来ません。
あんなに可愛い子から「一切恋愛対象にされない」などという高度な攻めを受けてしまっては、ただただマゾヒスティックな快感に打ちひしがれるばかりですよね。





ベストOP賞:SOMEONE ELSE(WORKING!!)

極めてアニメソングらしいアニメソングでした。
神前暁の本領。
自分が学生の頃に流行っていた所謂「スカコア」の曲を思い出したりもしました。
DOMINO88とかPOTSHOTとか。
アニソンらしい楽しさと共に微妙に懐かしい感じのする曲でもありましたね。
この曲を聴くと反射的に腋をペロペロしたくなってしまうので電車の中などで聴くのは自重した方がよさそうですね。





ベストED賞:Passionate squall(聖痕のクェイサー)

一昔前のアイドルソングを彷彿とさせるカッコイイ曲でした。
意味不明な映像とのシンクロも良かった。
この曲を聴くと反射的におっぱいを吸いたくなってしまうので電車の中などで聴くのは自重した方がよさそうですね。





ベスト声優賞・男性:吉野裕行

「閃光のナイトレイド」において冒頭から我々の腹筋を破壊してくれた中国語(のような謎の言語)での演技を高く評価しました。
いつの間にかこの中国語が中毒語になってしまいましたね。
グローバルな笑いを提供できるマルチリンガル芸人として今後の活躍に期待します。





ベスト声優賞・女性:阿澄佳奈

「WORKING!!」及び「Angel Beats!」における不遇さ、キャラクターの空気ぶりに反するその(悪い意味での)存在感はまさにベスト声優と呼ぶに相応しいでしょう。
空気系声優として、不遇芸人としてその地位を不動のもにする日も近いはずです。
今後益々の活躍が期待されます。

(余談ですが、個人的に日笠陽子さんにベスト優賞を進呈したく思います)







というわけで、以上をもって今回のアニメ評価企画を締めさせていただきます。

主催者のピッコロさんには「集計作業頑張って下さいネ!」などと大して心のこもっていないエールを送りつつ、読者諸兄におかれましては「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さんのところで前回の企画の集計結果が発表されていますのでそちらの方も参照なさってみてはいかがでしょうか。

ではっ。


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今期終了アニメの評価をしてみないかい?9(前編)   2010.07.19



さて前回に続いて今回も『ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人』さん主催の今期終了アニメ評価企画に便乗参加させて頂きます。

今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?9


ルール等はまあ上記リンク先で確認して頂いて、まずは当ブログにおける評価基準を確認しておきましょうか。
基本的には前回と同じです。
企画者サイドから提示された基準に、以下の評価軸を加えたものを評価点数とします。

ストーリー:パンツとシナリオが良好な関係を築けているか。

キャラクター性:パンツがキャラクターとマッチしているか。

画:パンツが美味しそうに描かれているか。

演出:パンツが的確に、あるいは斬新な表現で演出されているか。

音楽:BGM/SEとパンツが合っているか。

総合的な評価:作品全体を通してのパンツ。

※この場においての「パンツ」とは、「全裸」や「おしっこ」、「おっぱい」など、「パンツ的な何か」をも含みます。



続いて、評価する作品。
一応全部ちゃんと見た作品に限定します。

聖痕のクェイサー
Angel Beats!
荒川アンダーザブリッジ
WORKING!!
閃光のナイトレイド
迷い猫オーバーラン!
デュラララ!!

以上の7作品。
今回は前・後編の二回に分けてお送りします。





・聖痕のクェイサー

OP2.jpg


ストーリー:4
キャラクター性:4
画:4
演出:5
音楽:3
総合的な評価:5

総得点:25



何だかんだと加点していったら今回評価する作品の中で最も点数が高くなってしまい末期的な何かを感じております。
最後までバカをやり切ったところが非常に好印象ですね。
震えました。

「おっぱいの価値は形や大きさではなく“聖乳=内容物”の質によって決まる」という、おっぱいに対する新たなアプローチの仕方は極めて重要でした。

そうなんですよね、おっぱいとは様々な要素が複雑に折り重なって完成するもの。
決して形や大きさだけでは評価できない。
我々はおっぱいについて語る時、どうしても「巨乳」か「貧乳」か、というところにスポットを当てがちになってしまいますが、本来おっぱいとはもっと多角的に語られなければならないのです。

それは例えば「美しい/汚い」であったり、「柔らかい/硬い」であったり、「強い/弱い」であったり。
この作品においては「味覚・栄養素」が一つの焦点になっていました。
そもそもおっぱいとは「授乳」するための器官でもありますから、「美味しい/不味い」といった部分ももっと語られて然るべきなんですよね。

そうした、おっぱい論に新たな楔を打ち込んだ作品として高く評価します。


また、おっぱいに関する議論だけでなく、実は邪気眼系バトルアニメとしての完成度も非常に高かったところにこの作品の恐ろしさが現れています。
前半の伏線の張り方、そして後半の盛り上げ、まさしく「スタイリッシュ授乳アクション」と呼ぶに相応しい、エンターテイメント性に優れた良い作品でした。


最後にサーシャ先生からありがたいお言葉を。

「お前の乳はお前のものだァ!!」





・Angel Beats!

14_20100425185908.jpg


ストーリー:2
キャラクター性:3
画:3
演出:3
音楽:3
総合的な評価:4

総得点:18



春期アニメで最も話題になった作品の一つでしょう。
まさに賛否両論でした。

この作品は当ブログでも何度か取り上げましたが、作品そのものよりも、各地で行われる議論を眺めたり、知人と語り合うことにこそ面白みがあったのでしょう。

例えば、「死後の世界」では生理はあるのか、もしかしてこの世界では天使ちゃんに中出しし放題なのではないか、ユイにゃんに至っては「生前」でもデフォルトで中出しオッケーではないか、という生殖問題であったり、あるいは「成仏」する際にギターやバットやヘルメットは残るのにパンツはなぜ残らないのか、そもそもパンツはどこから調達しているのか、もしもこの世界にパンツがなかったら好きなあの子にどうして会いに行こう、などなど、生活インフラ、とりわけパンツに関わる問題は議論も白熱しましたよね。


作品全体として、前後の文脈を無視して「感動的なシーン」や「面白いシーン」あるいは「かっこいいセリフ」なんかを断片的に繋ぎ合わせて一つの作品とする「MAD動画」的な構造はなかなかに現代的だったのではないでしょうか。

通常MAD動画とは「元ネタ」の著作者とは別の第三者の手によるものを指しますが、この作品は麻枝准という作家が自らの過去の作品をダイジェストでまとめたような、KEYあるいは京アニの「麻ッド動画」とでも呼ぶべき作品でした。


作品内で多くの事が描かれなかった(描写や説明の不足が多々あった)ことに関して否定的な意見も散見されますが、そもそもこの作品は前述したように「麻枝准作品のMAD動画」であると見れば何も問題はありませんし、逆に、今後別のメディアで補完されることに期待が持たれます。
「実はアニメ版は単なるプロモーションに過ぎなかったのだ!」的な展開になればメディアミックスの新たな方法論としてなかなか面白いことになるのではなかろうかと。

つまり、ユイにゃんや天使ちゃんのエッチシーンを含むゲーム作品「エンジェルビーツ!エクスタシー」の発売を大いに期待したく思います。





・荒川アンダーザブリッジ

1_20100719011007.jpg


ストーリー:1
キャラクター性:4
画:3
演出:2
音楽:2
総合的な評価:3

総得点:15



特に語るべきことが思いつかない作品。
「シャフトは原作を選ぶセンスが良い」とは感じました。

まあ何でしょう、ストーリーはあってないようなものでしたが、とりあえず「ほんの少しだけストーリーが“存在した”」という意味で1点としました。
面白くなかったとかそういう意味ではありません。

何か語ることはないかと必死に考えてみましたが一つだけ面白いパンツがあったぐらいで他には特にこれといったパンツはありませんでしたパンツ。

荒川UTBにおけるパンツに関する所感


要約すると「ニノさんがかわいかった」という、まあそれだけで済むんじゃないでしょうか。





・WORKING!!

wa12.jpg


ストーリー:2
キャラクター性:5
画:3
演出:4
音楽:3
総合的な評価:5

総得点:22



評価項目に「ぽぷらの腋」というのを加えたくなりますよね。
全体的に上手くまとまった良作だったのではないでしょうか。

ぽぷらの可愛らしさが総て、と言ってしまうことも可能ですが、何よりも「キャラクター」の面白さが際立った作品でした。
例えば、伊波ちゃんの「ボコデレ」という属性は斬新でしたし、空気系ヒロイン・ぽぷらの“色恋沙汰に一切絡まない”というスタンスも良かった。
「年下はないよね(笑)」という、小鳥遊に対するぽぷらのスルー技術、徹底して色恋の輪から外れるそのテクニックはやはり女性作家ならではといったところでしょうか。


また、この作品のキャラクターは他の作品と繋げて遊ぶことが出来ます。
同時期に放映されていた「デュラララ!」なんかだと「小鳥遊=福山潤=新羅:変態」「佐藤=小野D=静雄:暴力的」「相馬=神谷浩史=ウザヤ:ヘタレ・情報屋」という男三人衆に加えて、「伊波ちゃん=藤田咲=聖辺ルリ:暴力女」という繋がりもありました。

あるいはキャラ属性に着目してみると「ぽぷら=空気系ヒロイン=インなんとかさん」「伊波ちゃん=ボコデレ=美琴」「八千代さん=変態・百合=黒子」「山田=ウザい=初春」「松本さん=普通=佐天さん」という、女性5人が見事に「禁書/超電磁砲」と繋がります。

こうした人気アニメとの繋がりを考察すると、この作品のキャラクターたちが、他の人気作品のキャラクターを上手くサンプリングして造形された「よく分かっている」キャラクターデザインであったことが理解できるでしょう。


それから、第何話だったか忘れましたが、大きな衝撃をもって描かれた「足湯」描写は絶対に見逃せません。
この、どこの誰が得をするのかよく分からないサービスシーンは、もはや閉塞感すら漂いつつある昨今の「水着回/温泉回」を打開するための大きな一歩となることでしょう。
DVD及びBDで果たして“魔法”が解かれるのか否か、注目ですね。

それにしてもぽぷらの腋は良かった。
本当に良かった。






と、いったところで、あんまりダラダラと長ったらしい文章が続いてもアレなので、今回はひとまずここまでとして、続きは次回、後編でお送りします。
出来れば二日以内には書き上げたいと思いつつ。
ではっ。


死んだ世界のレクイエム~あるいはBLや百合のコト~『Angel Beats! 最終話』   2010.06.29



先日無事に(?)最終回を迎えましたAngel Beats!でございます。


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最初から最後まで賛否両論な作品でしたね。
個人的には作品云々よりもむしろ各地で行われる議論を眺めているのが楽しかったり。


まあ何はともあれ、最終回の卒業式まで残っていたのが、音無×直井×日向というガチホモ戦線、及びゆりっぺ×天使ちゃんというガチユリ戦線の5人であったというのは極めて象徴的だったのではないでしょうか。

この作品では、物語開始当初から既に濃厚なBL描写がなされていましたが

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やっぱりガチホモアニメでした『Angel Beats! 第2話~第4話』



終盤になると、ゆりっぺから天使ちゃんへの“デレ”が覚醒し、この作品がBLだけでなく“百合”も視野に入れた作品であることが明らかになりました。


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「もしかしたら、もっと仲良くヤッていられたかもしれない。女の子同士なんだから」



もっとも、今となっては「ゆりっぺ=百合っぺ」というあからさまなミーニングにもっと早くに気付いておくべきでしたし、物語の最序盤において、この作品はNPC(ノンケ・プレイヤー・キャラ)ではない人物たちの物語だと示されていたわけですから、もはや百合だのBLだのといった指摘も遅きに失した感は拭えません。

ですので、今回は、作品全体を通してのBL/百合表現については一先ず保留して、最終回における物語の解読に終始したく思います。


この最終回では、ほぼ一話丸々使って“卒業式”が描かれました。


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“卒業式”というのは間違いなく「何かしらの穴の処女からの卒業」を指しているのでしょう。
そうでなければ話の辻褄が合いません。

既に性的関係を持っていた音無×日向はともかく、そこに直井が参加したこと、また、卒業式自体が天使ちゃんの発案であることから、その時点ではまだ百合戦線及び直井は“処女”であったことが伺えます。

天使ちゃんが最後に望んだのが「処女からの卒業」であり、また、百合っぺや直井も同様の思いを持っていたわけですね。


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また、成仏とはつまり性的なエクスタシーの隠喩であることは明らかですから、日向が言った「奏ちゃん残して先にイクなよ。俺がイクって」という紳士的なセリフや

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「お前がいなかったらこんな終わりは(エクスタシー)は迎えられなかったアッー」というセリフにも合点がいきますし

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無事に処女を卒業した直井に対する

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「もうイケ」という音無の発言にも素直に頷けます。


この、「成仏=エクスタシー」というメタファーは、第12話において、ガルデモメンバーによる


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「私たちは“そういう”グループだ」という、このバンドが百合サークルであった旨の告白とともに


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「私たちはもうイク」と、絶頂に達する際の宣言によって裏付けられていました。


百合っぺが成仏する際の、天使ちゃんに対する「もっと色んなこと(プレイ)が出来たのにね…」との変態発言には多くの人が涙をのんだことでしょう。

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方々で様々な議論が交わされているラストシーンにおいては、「自分は音無の心臓をもらった」という天使ちゃんの告白がありましたが、これは天使ちゃんからの「自分は“男”の心臓を持っている=自分は“男役”である」という主張、つまり、自分こそが“攻め”の側なのだというアピールと見て間違いないですよね。

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そしてその際、音無は日向というボーイフレンドを差し置いて、あろうことか天使ちゃんへ向けて死んだ世界の中心で愛を叫ぶなどしたわけですが、「現世において自分がセクシャルマイノリティであるのは耐えられない」という複雑な心情を鑑みれば、何ら不思議なことではないと言えるでしょう。
(我々の住む現実世界においても同性愛者同士で結婚生活を送っている人は結構いますが、そうした仮初の夫婦生活を行ないながら、同性愛が受け入れられる“死後の世界”でガチムチライフを送りたいと思ってしまう気持ちは推して知るべきなのでありましょう)

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NPC(ノンケ・プレイヤー・キャラ)ではない主人公たち、彼らが生前受けた「理不尽」とはつまり、セクシャルマイノリティであるが故の差別や偏見に他なりません。

そうした事実を受け入れ、自分の気持ちに素直になり、エクスタシーに達した者から成仏していくのです。

だーまえ先生の本職はエロゲのシナリオライターなわけですから、「性的絶頂で成仏」というまさしくエロゲの設定と呼ぶに相応しい世界観も決して不自然ではありませんし、そこにガチホモやガチユリといったある種のタブーを盛り込んだ構成を俺は高く評価したいと思います。




と、いったあたりで、以上が最終回レビューでしたが、最後に、この作品全体を通して気付いたことを一つ。

この作品は、大雑把に言えば「現世に未練を残して死んだ者たち」の物語なわけですが、これって要するに所謂「地縛霊」なのではなかろうかと。
ゆりっぺなんかは下手したら怨霊の類になっててもおかしくないですよね。

そう気付いた時、我々はもしかしたら物凄くホラーな作品を見せられていたのではないかと思えてきたのです。


――誰もいないはずの体育館で鳴り響くバンド演奏


――謎の地下壕から聞こえる断末魔の悲鳴


――夜な夜な校舎に現れる斧を持った怪人


――宙を浮遊する竹ぼうき


そして――この話を聞いたあなたの元にも……



「お前の心臓をよこせぇぇぇぇぇ」



以上、お疲れ様でした。










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