水の音、無形の雫

アニメやゲームのレビュー、日常の様々な事象に関する考察など。C86・3日目東P21a

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映画短評 『ドラゴンボールZ 神と神』   2013.04.06

テーマ:アニメ・感想 - ジャンル:アニメ・コミック

ネタバレ全開でいきます。

まず破壊神ビルスとは、震災や津波といった、われわれの日常を破壊する災害そのものであり、そんな破壊神の襲来とともに描かれたビーデルさんの妊娠発覚。これは、災害の中で芽生えた一縷の希望、生命への礼賛であり――

というような臭い話は他の誰かにお任せして、ここではベジータについて書きます。
17年ぶりの映像作品ということで、当時は綾波やルリルリでシコっていたわれわれが、今では肉や駄肉様でシコっているように、時代は大きく変わっているわけです。
当時との最も大きな違いはインターネットの進化・普及であると言えるでしょう。
このインターネットの普及によって、アニメ――に限らず、ドラマでも音楽でも何でもそうですが――への「ツッコミ」が可視化されるようになりました。昔のアニメや特撮作品の技術的未熟さやチープさなどを面白がったり、また、最新の作品であっても、脚本や演出の不整合などには即座にツッコミが入ります。
それは『ドラゴンボール』においても例外ではなく、例えば「悟空はニートである」とか、「ベジータはヘタレである」とか、あるいは、もしかしたら当時は情報に疎い者には行き届いていなかったかもしれない『ベジータ様のお料理地獄』という黒歴史も白日の下に晒されることとなりました。当時は何とも思っていなかったようなことが、インターネットの発達とともに「ネタ化」されていったわけです。(そこにはいわゆる「動画サイト」の登場も無関係ではないでしょう。)
加えて、「ツンデレ」という語の普及もネタ化に拍車をかけました。

「勘違いするなよカカロット!貴様を助けに来たわけではないのだからな!」

こういうセリフも「ツンデレ」の一言で片付けられるようになりました。そのことの善し悪しはともかく、分かりやすい言葉・概念によるツッコミがネタ化を加速させたのは確かでしょう。
他にも、ヤムチャや天津飯の空気化や、その原因となった戦闘力インフレなんかも「ツッコミ所」として扱われ、ギャグとして処理されるようになりました。

では、17年ぶりに登場した新作劇場映画ではどうだったでしょうか。
そこで描かれたのは、要所要所でヘタレ発言を繰り返し、破壊神ビルスの機嫌を損ねないようピエロになるベジータの姿でした。珍妙なダンスを踊っていたシーンが最も象徴的だったでしょうか。
また、ブルマ(非処女)がビルスに殴られたことに激怒し、一時は悟空を上回る力を発揮するといった、「ツンデレ」としての要素ももちろん盛り込まれておりました。
他のメンバーはと言うと、相手が相手だけに、当然のことながらヤムチャや天津飯の空気化はより際立っていましたし、神龍が大変なことになっていたり、ピラフ一味にいたっては幼児化されていたりもしました。(幼女verのマイ(処女)はシコれました。)
全体的にシリアスよりもコミカルが強調され、「宇宙一の破壊神」と言われても、かつてフリーザに「私の戦闘力は53万です」と言われたときのような絶望感はなく、悲壮感もまったく感じさせないつくりになっていました。

それらのことは、17年の間に形成されたネタが、演出として適用されたことに依るものであると考えられます。つまり、ネタが再度ベタ化されたわけです。
だから、この劇場映画での「ギャグシーン」は、インターネットの普及に伴って行われてきた「ツッコミ」の反映であると言えるでしょう。(こうした現象は、この作品だけでなく、例えば最近のアニメで作中のキャラクターが「ツンデレ」という言葉を使うようになったのと同じことだと思われます。)
そしてそれは、ギャグ要素としてのネタだけでなく、『ドラゴンボール』でシコるという発想がなかった当時の子供たちも、時を経るにつれて実は18号やパンちゃんはシコれるということに気づき、ズリネタとしての有用性が検討されるようにもなったわけですから、最後にはビーデルさん(非処女)の子宮が大きくクローズアップされるのも不思議ではありませんし、先ほど触れたようにマイ(処女)が幼女化していたことも決して無意味なことではありませんでした。
つまり何が言いたいかといいますと、超サイヤ人ゴッドを生み出す儀式のためにビーデルさん(非処女)が子宮の部分を軽くさすりながら輪に加わるシーンに妙な艶めかしさとともに生々しさがにじみ出ており勃起を促すのに十分だったということです。(何なんでしょうね、トランクスの存在に関しては特に何とも思わなかったし、パンちゃんの存在も知ってはいたはずなんですが、上述のシーンや、その前の、ビーデルさんのお腹に子供がいることを最初にデンデが看破するシーンなんかで、「おう、ビーデルさん中出しされたんやな」と妙な感慨を得てしまったわけですが、何なんでしょうね。)


ところで、サイヤ人には「瀕死」の状態から回復することによって戦闘力が上昇するという特性があることを皆さんはご存知でしょうか。この設定が後の戦闘力インフレを引き起こすんですね。
そうしたこととは一切合切まったくもって何の関係もない話なんですが、4月14日に開催される第十六回文学フリマin大阪において、とある薄い本が頒布されます。


別冊シンシアニメ ヒンシアニメ

20130330005758.jpg

日時:2013年4月14日(日) 11:00~16:00
会場:堺市産業振興センター イベントホール
配置番号:G-13(自慰しすぎて会社倒産
価格:500円



ちょっとだけですがシンシアニメの既刊分も持っていきますので、文フリにお越しの際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
以上。

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この便所がすごい!2012年版   2012.12.22


便所の形状というものは様々あるわけですが、例えばSF的に進化したディストピア世界であったり、あるいは人類が衰退した世界であったり、そういった世界における便所とはどのようなものなのでしょうか。

suitai2.jpg


ここ最近においては、「竹達彩奈の肉を切り刻み流すもの」という役割も追加されるなど、内面的な部分、すなわち「役割」や「存在意義」といったものの広がりに反して、どうにもその外面的な部分、つまり「見た目」のデザインにおいて想像力の限界に来ているように思います。逆に言えば、便所の在/不在に関する議論はともかくとして、確かにそこに描写された便所の形状には、その世界観への考察の深さを垣間見ることができるでしょう。

そうした意味において、われわれの知る便所の常識を塗り替え、新たな便所的想像力の提示がなされた『アクエリオンEVOL』を「便所・オブ・ザ・イヤー」として表彰します。

Aquarion1.jpg


2012年の初めに描かれた、和式なのか洋式なのか判然としない奇抜なデザインは、近未来の便所造形への想像を否が応にも刺激します。
一見すると和式便器であり、またトイレットペーパーの位置から、通常の和式便器のように金隠しに向かい合うかたちで跨って使用するものと思われますが、アマタ君の座っている姿から、洋式便器のように使用してもよいものであるとも考えられます。また、便器の縁に衣服が接するかたちで座っていることから、先端の部位は触れることを忌避するほど汚れたものでもない(=洋式便器の便座と同等)であると思われます。床面からの高さを考えても洋式便器と同じぐらいのものでしょう。
どのように使用するのが正解なのか、考えれば考えるほど分からなくなってもきますが、「異世界」への想像とはそういうものなのでしょうし、だからこそ面白い。

こうした造形的な面白さは、他の作品と比べて群をヌイておりました。よって、この『アクエリオンEVOL』の謎便所を今年のベスト便所とします。
また、「演出」という視点からの便所表現として『妖狐×僕SS』『さんかれあ』『AKB0048』の三作品、また緻密でリアルな「作画」という観点からの便所描写として『ヨルムンガンド』を、それぞれ奨励賞とします。
細かい選評は適当に当ブログの過去記事を漁って頂ければと思います。
なお『AKB0048』に関しては夏コミで頒布された『シンシアニメ第三号』で詳細に語られており、その第三号も持ち込まれると噂の冬コミ三日目においては、いよいよ『シンシアニメ第四号』がその姿を顕現させます。


【冬コミC83】シンシアニメ第4号【お知らせ】

samugetan.jpg



間違えました。
表紙はこっちです。
まるで三話ぐらいまでしか見ずに描いたかのような批評的な妹絵が目印となっております。

20121214172634.jpg

コミックマーケット83(3日目)
日時:12月31日(月)10:00~16:00
会場:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
サークル名:シンシアニメ
配置場所:東ハ-50a


今回は三日目です。お間違いのなきよう。
ちなみにわたしは原稿を落としてしまったので代わりに反省文をカキました。
当日はたぶんおしっこ/お漏らし島(泉)を見て廻った後は現場にいると思いますので、お気軽に声またはザーメンをぶっかけてください。よろしくお願いします。

※どなたか一日目で溝口ケージ先生の新刊をゲットしてきてくれませんかね……
※↑有志のご支援により解決しました。
※未だおしっこ/お漏らし島(泉)の発見には至っていないので見つけた方はご一報ください。


「このパンツがすごい!」&「この便所がすごい!」2011年版   2011.12.03


パンツオブザイヤーに代わって今年から新設された「このパン」及び「この便」が発表されました。
まずは「このパンツがすごい!2011」から。

第3位:そふてにっ

soft29.jpg

規制とは何か、規制とは誰のためのものなのか、そういった疑問に真っ向から勃ち向かう姿勢が評価されました。パンツを規制するという行為そのものをパロディ化し皮肉な笑いへと昇華した優れた作品でした。
参照:パンツ規制の基準はどこにあるか


第2位:ベン・トー

Bento5.jpg

「見せパン」という言葉が一般的に認知されて久しい昨今ですが、そうした世間の流れとは逆行するように「伏せパン」の魅力を追求しました。改めて、パンツへの渇望、パンツに対する憧れの気持ちを思い出させてくれる有意義な作品となりました。
参照:2011年秋期新作アニメレビュー(2)


第1位:Aチャンネル

Ach5.jpg

パンツの有無を画面上で表現するのではなくキャラクター自身の語りによって認知させる手法は群を抜いて秀逸でした。タイポグラフィや劇中歌同様、パンツについても、視聴者は作品内部の情報と画面上に表示される情報をその場その場で選り分ける必要に迫られ、片時も目を離せない構成になっていました。高度なパンツ・リテラシーを要求される作品でしたが、その分、次世代のパンツ表現への示唆に富んでいたと言えるでしょう。
参照:可視化される不可視性~メタ・パンツはいてない~


続いて「この便所がすごい!2011」の発表です。

第3位:輪るピングドラム

pd1.jpg

序盤から見せた便所への執念もさることながら、明らかに下水処理場のメタファーとして描かれている子供ブロイラー(一ヶ所に集められ、ろ過されて透明な存在になる)であったり、いずれは排泄物へと変化する運命を背負った「食事」シーンの多用であったり、何かにつけて便所が付きまとう攻撃的な作品でした。プリンセスオブクリスタル(=陽毬)が「ウン命の至る場所(=下水処理場=子供ブロイラー)」から来た、という真相も終盤になって解き明かされましたし、そうであればペンギンとベンキの押韻にも頷けるでしょう。
参照:排泄戦略しましょうか


第2位:放浪息子

hr2.jpg

2011年の便所論壇はまさしくこの作品から始まりました。便所とは如何な空間か、便所とは決して排泄行為を行うためだけの場所ではない、というラディカルな指摘がなされました。物語の舞台として、そして物語を動かす演出装置として大活躍する便所の姿に感動の念を禁じえません。
参照:女子便所から発生するドラマ


第1位:戦国乙女~桃色パラドックス~

sengoku2.jpg

満場一致で大賞の受賞となりました。もはや出来レースの感さえ漂いますが、今年最も輝いていたのは間違いなくこの作品でしょう。排泄、そして便所への探究心あるいはリスペクトがひしひしと感じられる、まさに便所論壇の金字塔と言える作品でした。今や我々は、この作品なしに便所を語ることなどできないでしょう。個人的には第六話「想出乙女」での治水の話が印象に残っています。「水を制した者が便所を制する」というありがたいお言葉に感動しました。スイッチを押すと水が流れるという排水システムによって安土城が高度に便所化されていたというのも、この作品を象徴するエピソードとして映るでしょう。
参照:便所化する物語――ミツヒデの命題――


以上、「まどか☆マギカ」に一切触れない今年の総括記事でした。
ちなみに、今度の冬コミで二日目・東ポ-29bにおいて頒布されるらしいシンシアニメ第二号(もうちょっとしたら詳細出ると思います)でピングドラムの記事を書いてます。それから、便所論壇に関しては第一号でより詳しく書かれていますので、冬コミに参加された際にはぜひお勃ち寄りください。





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