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秋期新作アニメレビュー(2) 『フォーチュン/俺妹/ヨスガ/神のみ』   2010.10.11



本日レビューするのは「FORTUNE ARTERIAL」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「ヨスガノソラ」「神のみぞ知るセカイ」の四本です。




・FORTUNE ARTERIAL 赤い約束

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びっくりするほどエロゲエロゲした王道的なエロゲアニメでした。
不自然なほどに自然なフラグの立て方などはいっそ清々しいものがあります。
どうでもいいですが「エロゲみたいな女の子なんて現実にはいない」とはよく言われますが、実際にはエロゲの主人公みたいなイケメンの方が非現実的な存在ではないでしょうか。
登場人物が全員同じ顔に見えるのはきっと仕様です。
出演声優の名前がことごとくアレなのも王道エロゲアニメっぽいです。

オーガスト作品のアニメということで、多くの方がキャベツ作画に期待していたことと思いますが、予想に反して綺麗な作画で驚きました。

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これほど濃厚な湯気を描き込むのはさぞかし手間がかかったことでしょう。
今後もこの作画を維持してもらいたいですね。

また、ホモっぽい生徒会長たちは作中で「6年生」であると名言されていましたが、これは結構斬新かもしれません。
つまり、「6年制の高校」であるとしてしまえば、「18歳以上」であっても「JK」とみなすことが可能になるのです。
なぜ今まで気付かなかったのかが不思議なほどですね。

何にせよ、監督としてクレジットされている名和宗則は「ダ・カーポ」や「乙女はお姉さまに恋してる」など、多くのエロゲ原作アニメに携わっていますが、その経歴に燦然と輝く「聖痕のクェイサー」や「Kiss×sis」といった作品を思えば、否が応にも期待が膨らむというものでしょう。(聖乳を吸うクェイサーと血を吸うフォーチュンですね、などとドヤ顔で発言するつもりはありません)
シリーズ構成の長谷川勝己の名前も無視できませんよね。
もしかしたら思わぬ収穫(もちろんパンツ的な意味で)があるやもしれませんので継続して視聴していこうと思います。






・俺の妹がこんなに可愛いわけがない

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何かと話題の作品ですね。
エロゲ会社の協賛だか協力だかはまあ、ただ単にギャグが滑った程度にしか思いませんが、何よりも問題なのは主人公の妹がこんなに可愛いだけでなく幼なじみまでこんなに可愛いというチートぶりでしょうか。

im2.jpg


この作品はてっきりメタ的な視点でエロゲをネタにする作品だと思っていましたが、なるほど主人公の置かれた環境そのものがエロゲだったわけですね。
実在の作品タイトルを並べてみるなど、確かにメタフィクショナルな表現が随所に見られるようですが、そこには「ネタ」以上の意味はなく、特にこれといった批評性もなければ、むしろ「エロゲ」などは単なる一ギミックに過ぎず、言わば「何か後ろめたいもの」であれば何でもよかったわけですね。

恐らくこの作品はオタクネタがどうこうよりも、素直に桐乃の御御足をイヤラシイ目で眺めたり

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エロゲをプレイしている時の桐乃のクリティカルポイントの「湿度」に思いを馳せたり、そういった楽しみ方が正道なのでしょう。

正直に申しますと、妹いない歴=年齢の俺はこの作品の設定に対する羨望を通り越してもはや嫉妬のような感情によって「俺の妹がこんなに可愛いわけがないがそんなに面白いわけがない!」などと思っていたりもしたわけですが、今となってはただただ桐乃の短パンを頭から被りたい気持ちでいっぱいです。






・ヨスガノソラ

ys1.jpg


フラグの立て方があざとすぎて逆に「ネタ」として成立してしまっていました。
「え、エロゲってこういうのでしょ?wwww」という制作者からの声が聴こえてきそうです。
先にレビューしたフォーチュンアテリアルでは「自然なフラグの立て方」が逆に不自然になっていましたが、この作品では「不自然なフラグ乱立」がむしろ「エロゲではよくあること」とメタ的な部分で「自然」になっていたのが非常に興味深い。

なぜかフォーチュンと同じように終盤に挿入されたお風呂シーンなんかでは

ys4.jpg


フォーチュンとは逆に湯気の作画が崩壊していました。
こういったところから、実はこの作品は「王道のフォーチュンアテリアル」とは真逆の「アンチエロゲアニメ」作品なのではないかと推測しています。

例えば、この作品のファーストカット、及びフォーチュンのOP開けは共に「電車の中」でありましたが、フォーチュンでは「主人公一人での乗車」だったのが

fa4.jpg


この作品においては

ys2.jpg


「主人公と妹ヒロイン二人での乗車」であったりだとか――そもそも電車の中から始まるというのがいかにもエロゲ的である一方で、フォーチュンの方ではアバンに副会長様の意味不明な覚醒シーンを持ってきていましたし

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こうした点でも「王道」とのズレを感じつつ、何よりもそう、穹の持つウサギが、フォーチュンで出てきた雪のように白くて丸い、かわいらしい“生きた”ウサギとは対照的に、黒ずんで不気味な存在感を放つ“人形”であった点は見落とせないでしょう。

fa5.jpg
フォーチュンの白ウサギ

ys3.jpg
ヨスガの黒ウサギ


もちろん、第一話を見ただけで「この作品はエロゲへの批評だ!」などと大それたことを言うつもりはありませんし、両作品のOPテーマがLiaとeufoniusという京アニギャルゲーアニメの繋がりまでをも比較の対象にするようなことはいたしませんが、監督の高橋丈夫の経歴に「聖痕のクェイサー」の名前を見つけてしまっては、否が応にもフォーチュンとの対比を試みたくなってもしまうでしょう。


ところで、先に触れた例の乳首丸出しのお風呂シーンは、それまで一切「パンチラ」が描かれなかったのこ作品における、「パンチラ>乳首」という価値観が明確に提示された場面でもあったのではないでしょうか。
つまり、これまでの多くのアニメ作品で見られた「パンチラは見えるけど乳首は見えない」といった乳首の特権性がついに崩されたわけです。
これは極めて重要と言えるでしょう。
(その後に「パンモロ」が描かれましたが、パンチラとパンモロとではインフレとインフラぐらいの違いがあるのは言うまでもありません)

果たして後に発売されるであろうDVDなりBDではお風呂シーンでどのような魔法が解けるのかに注目したく思います。
まあ俺は買いませんが。






・神のみぞ知るセカイ

km1.jpg


「リアルなんてクソゲー」だと言い切る主人公のイケメンぶりがシリーズ構成の倉田英之の「女は紙かJPEGに限る」という名言に重なりもしますが、何より、前出の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」と同じくギャルゲーをネタにした作品で同じ倉田英之という名前が見られるのは極めて興味深い現象であります。

また、この作品は主人公が「やりたくもないリアルというクソゲー」をやらされるわけですが、その姿を「興味もないエロゲー」をやらされる「俺妹」の主人公とダブらせる人もいるかもしれません。

もっとも、「俺妹」が「エロゲー」を単なるギミックとして用いているのに対して、この作品では「攻略された“ヒロイン”が攻略中の記憶をなくす」という「リセット」が行われるなど、単なるネタではなく「エロゲそのもの」を再現している点で大きな違いが見て取れます。
フラグ(伏線)の展開と回収も見事な演出で表現されていましたし、極めて非現実的なストーリーでありながら、そこで描かれるのは「現実的なゲームの構造」なのです。

何となれば、第一話のヒロインの中の人が竹達彩奈である点にも何か挑発的な意図を感じずにいられません。

km2.jpg


キャラクターデザインの渡辺明夫がエロゲの原画師でもある点も決して作品の構造と無関係ではないでしょうし、主人公が主に「携帯型のゲーム機」を扱っている点なんかは、昨今のゲーム業界における情勢が的確に現れていると言えるでしょう。
また、主人公がプレイするゲームも、正確にはエロゲではなくあくまで「ギャルゲー」と呼称している点などは、あたかも「この作品にはどんどん協賛してもらって大丈夫です。キリ」というどこに向けたのかよく分からないメッセージを受け取ってもしまいます。
こうした部分も何となく挑発的というか、皮肉が効いている感じがしますね。

何にせよ、言わばオタクの自己言及とも言えるこの作品、大いに注目していきたい所存です。


以上。









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こんばんは、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」の管理人のピッコロでございます。いつもお世話になっております。記事とは関係のないコメントで大変失礼いたします。


まず最初に、お忙しい中当ブログのアニメ評価企画に参加して頂きありがとうございました。アニメ評価企画9の最終結果は、現在当ブログにて掲載中ですのでよろしければご覧になって下さいませ。

評価企画9の最終集計結果↓
http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51622440.html

さて、今回も「今期終了アニメ(9月終了アニメ)を評価してみないかい?10」と題しまして、評価企画を立ち上げましたので、参加のお誘いに参りました。また、この企画に賛同して頂けるのであれば、参加して頂けると嬉しいです。

なお、投票方法等についての詳しい事は以下の記事に書いておりますのでご覧ください↓

http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51622970.html


今後とも色々とお世話になると思いますが、どうか末永いお付き合いのほどよろしくお願いいたします。宣伝大変失礼いたしました。

2010.10.14 | URL | ピッコロ #- [ 編集 ]

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エロゲーを持っているのを兄の京介に見つかってしまった高坂桐乃。不細工な妹ならば、その場で足蹴りでしょうが可愛いとなれば、話は別です。

ゼロから | 2010.10.13

ギャルゲーの落し神がリアル女を落すなんて無謀でしたが、1殺すると設定が元に戻り記憶がクリアーされるのは、ゲームと同じ。

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