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2011年春期新作アニメレビュー(2) ~便所的な~『戦国乙女、俺たちに翼はない』   2011.04.11

テーマ:アニメ・感想 - ジャンル:アニメ・コミック Tag [便所] [パンツ]

はい、新規アニメレビュー第二弾です。
サクサクっといきましょう。




・戦国乙女~桃色パラドックス~

sengoku1.jpg


パチンコ機が原作ということで、前期におけるベスト(またはワースト)アニメ「Rio」を思い出す人も多いかもしれませんが、実際には、「便所」に焦点が置かれた、「放浪息子」に近しい作品となっていました。
印象深かったのはやはり、Bパートのファーストカットで描かれた便所(厠)でありましょう。

sengoku2.jpg


Bパートといえば、信長との対談により物語が動き出す、きわめて重要なパートであり、そうしたパートの始まりが便所であった、という点は留意する必要があります。
まさしくこの物語は「便所から始まっている」と言えるでしょう。

加えて、ラストシーンにおいては、再び便所が描かれ

sengoku3.jpg


そこでは主人公による決意の表明(これからどうすべきか、という指針の確認)が行われていたわけですから、やはり我々は、便所という空間の心理的効用にも着目せねばなりません。
つまり、便所とは、物事を決断するに至る舞台にもなり得る空間であると。
こうした、以前から当ブログでも指摘していた、便所における物語的な有用性が活用されているのみならず、もう一点、ここで描かれた便所が「ボットン便所」である点にも興味深いものがあります。
アカシックパンツ論の応用としての「アカシック便所」への言及です。
乙女たちの体内から抽出されたアレやコレといったライフログが、水に流されることなく蓄積された、いわば「生命」の集積所。
現代では失われてしまった古き良き知と痴の遺産、それがボットン便所なのです。
よほどのド田舎にでも行かない限り遭遇することのできない文化遺産が、アニメによって再発見されたという事実には興奮を抑えきれません。

もちろん、アニメキャラにおける排泄問題、アニメキャラの排泄は是か非かといった問題提起が行われている事実も忘れるわけにはいかないでしょう。
ギャグとしてのうんこネタやおしっこネタ、あるいはサービスカットとしてのお漏らしなどではなく、あくまで物語上の1シーン、キャラクターの日常的な生活の場としての便所――そういった描写がなされることは、アニメキャラが「排泄する身体」を手に入れたことをあらわす――が、第1話という、作品の導入部分、作品の「顔」となる部分で描かれたことは賞賛に値します。
なぜなら、我々は今後、この作品を視聴するにあたって、「この娘は現実の人間と同じく排泄機能を備えた身体を有している」と常に認識しながら視聴することができ、それ故に、他の、非現実的な身体性を有したキャラクターたちよりも、より身近に、より親密にキャラクターと接することができるでしょう。

sengoku4.jpg


と、いったように、思わぬところで便所の有用性を再認識させられたこの作品、恐らく今後は、「えぇ!?ウィスパー売ってないんですか!?」「た、タンポンってどうやって使ったら……」というような場面や、「着替えのパンツがないんですが……」「ムダ毛の処理はどうすれば……」といった問題が必ず出てくるはずですので、そうした描写がどこまでなされるのかという点に注目していきたく思います。




・俺たちに翼はない

tsubasa1.jpg


ヒロインたちのパンツデザインを公募によって決めるという画期的なアイデアが注目された作品でありますが、なるほど確かに、そのパンツ表現には一定の評価がなされて然るべきでしょう。
そのためにはまず、昨年のグッドパンツデザイン賞受賞作品である、タイムカウンターパンツ(参照:パンツ・オブ・ザ・イヤー発表)を思い出さなければなりません。

新房昭之監督・化物語から始まったタイムカウンターパンツは、2011年になった今でもなお、その存在感を発揮します。
我々は、きなこさんの登場シーンにおいて現れた「タイムカウンター」を決して見逃しはしませんし

tsubasa5.jpg


同じ「時を刻むツール」である「アナログ時計」の存在にも目を向けることとなるでしょう。

tsubasa6.jpg


したがって、結果として、きなこさんから基準値を越えるパンツが検出されたとしても、直ちに股間に影響はありませんでした。

tsubasa9.jpg


また、コンパクラッシャー英里子のパンチラにしたところで、きなこさんと同じく時計が描かれてもいたわけですから

tsubasa8.jpg

tsubasa7.jpg


やはり同様に、取り立てて騒ぎ立てるほどのことではありませんでしたよね。
ただし、ここでは、デジタルの時間表記からアナログのそれへとシフトした、という点は強調されねばならないでしょう。
このデジタル→アナログという変化には、何らかの意図が含まれているはずですので――今はまだ「地上波デジタルへの強引な以降に対するアンチテーゼとしての痴情派アナログパンツ」という程度の仮説しか思いつきませんが――今後の話の展開に大いに期待したく思います。(もっとも、これらのパンツ描写にしたところで、せめてパンツの柄と時計の裏の壁紙を揃えるぐらいのことはしてほしかった、といった消化不良な感は否めないわけでありますが)


さて、パンツについてはこのぐらいにして、この作品の主題である便所へと話題を移しましょう。
きなこさんが「便々しない」派であることが判明したシーンが、恐らく第一話のハイライトであったでしょうか。

tsubasa3.jpg

――便々しないよ、女の子だし――


この、あまりに前時代的な思想は、この物語が、先にレビューした「戦国乙女」とは真反対に位置する「排泄を許されない身体」を有したキャラクターたちによるものであるとの宣言に受け取れます。
こうした保守的な姿勢は確かに、Navel(原作)という老舗ブランドや、西又葵というエロゲ文化(≒萌え文化/処女厨文化)の象徴と言える存在の名前によっても担保されているでしょう。(このことはもしかしたら、先述の「パンツのアナログ化=パンツの前時代化」にも繋がっているのかもしれません。)

しかしその一方で、この作品もまた、便所の有用性を考える上で決して外せない作品であることも明白です。
例えば、合コン(合同コンドームにあらず)における「連れションミーティング」が夢だと語るマスターの存在などは

tsubasa2.jpg


この作品において、「便所」とは排泄を行う場ではなく「会議室」であるべきだと解釈されている旨が伺えます。(会議室としての機能は「君に届け」なんかで示唆されていましたよね。)

加えて、アレキサンダーパートの最後、鷲介が便所に駆け込むシーンなどは

tsubasa4.jpg


(重大なネタバレになるので詳細は避けますが)この物語がまさしく便所を基点として始まっていることを巧みに演出しています。
「排泄する身体」は否定されるその一方で、物語的な効果はしっかりと活用されているわけです。
また、この便所描写の直前のシーンがきなこさんのパンチラメルトダウンであったこと、つまり、パンツによって便所へ誘導されたというのも中々に興味深い現象ですし、件の「アナログ時計」にしても、実は結構な伏線になっていたり――このあたりも激しいネタバレになるので自粛しますが――便所を軸とした時計、パンツの流れは実は結構秀逸だったのではないかと、恐らく終盤頃になると気付く人も出てくるでしょう。

というような感じで、便所に関して戦国乙女とはまた違った解釈がなされていたこの作品も、やはり便所から始まった物語であると、そして、今後はどのような便所表現がなされるのかを注視したいところです。


以上。













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COMMENT

トイレじゃないから恥かしく(ry

面白く読ませていただきました。

しかし、戦国乙女はほんとにワンフレーズで語りにくい作品ですね。
徹底的にフックとなるものを外してるというか。

2011.04.17 | URL | フル・風呂 #- [ 編集 ]

コメントありがとうございます。
そうなんですよね、いろいろ語るべきポイントはあるんですが、それらを繋げるのがなかなか難しい。
どうせただのパチンカスアニメだろうと思ってたらちょっと痛い目見ますね。

2011.04.18 | URL | Peace-AK #- [ 編集 ]

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