水の音、無形の雫

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残暑へ向けての爽やかな水着特集 『まよチキ!/ロウきゅーぶ!』   2011.08.31


まだまだ暑い日が続いておりますが、気付けば夏ももう終わりですね。
夏といっても、読者諸兄にはどうせロクな思い出の一つもないでしょうし、思い出の積み重ねよりも薄い本の積み重ねの方が大事でしょうが、これからの残暑を爽やかな気持ちで乗り切るためにも、また、せめてもの夏のメモリーとして、涼し気な水着美少女たちを特集しておこうと思った次第であります。

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そんなわけで、まずはこの夏イチオシの養豚場としてむさ苦しい豚どもから高い評価を受けている「まよチキ!」の話から始めましょうか。

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第6話において描かれたスバルのチャイナ服姿は、我々に「映像の虚構性」を教えてくれました。
すなわち、視聴者である我々にはハッキリとその胸元の「谷間」が見えているにも関わらず、周囲の人間には――特に間近で関わったマサムネや紅羽にすら――女である「事実」が一切バレないわけです。

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続く第7話、いわゆる「水着回」においても同様に、チャイナ服などとは比べ物にならないレベルの露出であるにも関わらず、そこに確かに存在するはずの「事実」は、最後までキャラクターたちには伝わらなかった。

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マサムネに至っては、メガネをかけて変装し身分を偽ったスバルが「本物のスバル」であると看破しておきながら、なぜか「女」であるという事実には辿り着けないのです。いくらフィクションのアニメ、コメディ作品であるとは言え、ここまでくるとさすがに異常であると言わざるを得ないでしょう。
これらの現象は、「映像」として提示された「視聴者が受け取る情報」と、「作品内のキャラクターのあいだで共有されている情報」が乖離していることを示します。つまり、我々は虚偽の映像を見せられているわけです。
「虚偽の映像」とは、「フィクション」であるとか、「実在の人物団体等とは一切関係ありません」とか、そういった類の、最初から視聴者に認識されているはずの「作品そのものの虚構性」ではなく、作品内部の構造的な部分での虚構、すなわち、「作品内で実在する人物団体等による出来事」が、虚偽を伴って視聴者に届けられているという意味です。
作品そのものが虚構の物語であり、かつそこで描かれる「事実」すらも虚構のものであると分かったとき、我々視聴者は一体何を信じればよいのでしょうか。
「ビキニの水着を着ても女であることがバレない」という「事実」は、スバルのおっぱいは映像で示されるほどの質量ではなく、実際には男と言い張れるレベルのド貧乳であるとか、あるいはマサムネは実は盲目だったのだとか(恋は盲目なんてジョークは今は必要としていません)、実は全員スバルの正体を知っていて主人公ら三人だけが壮大なドッキリにハメられているのだとか――――そういった憶測が生まれるのもやむなしでありましょう。
あるいは、例えばギャグアニメの人物は「死なない」という特性が与えられているのと同じように、スバルには「バレない」という特性があるのかもしれません。もっとも、そうなったらそうなったでバレるかバレないかのドキドキ感みたいなものに担保された作品構造は大きく変わってくるわけですが……

いずれにせよ、ただのポル産萌えアニメだ、ただの養豚場だ、などと切り捨てるには惜しいぐらいに攻撃的な作品であり、だからこれからも注目しなければならない。という言い訳を思いついたので、ここに記しておくとともに、今後も胸を張ってブヒブヒ鳴こうと思います。


ところで、やっぱり小学生って最高ですよね。
水着姿の女子小学生とバスケなんかやったらイリーガルユースオブハンズで即刻退場ですよね。

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つまり、ババァJKの水着よりもJSの水着の方が殺傷能力が高いわけで、葵オバお姉さんたちが負けたのはバスケの情熱だとかそんなものではなく、「年齢」という無慈悲にも不条理な世の中の摂理によってであるわけです。老朽部ではロリ球部には勝てなかった。
もっとも、今ここで語られるべきなのは、ババJKとJSに水着対決させることによる理不尽なまでの「女子高生Dis」についてではなく、今やアニメではおなじみとなった「スポーツ回」についてであります。

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なんとなく「野球」が多いように感じますが、昨今のアニメでは「スポーツ回」を見る機会が多くなりました。理由としては、キャラクター同士の「団結」を演出したり、美少女たちの身体の各々から飛び散るであろう何かしらの汁を撒き餌にして視聴者を釣り上げたり、「勝負空間」というある種の非日常を演出したりなどなど、色々あるのでしょうが、この「ロウきゅーぶ!」においてはそういったスポーツ回の挿入がきわめて難しくなります。
そもそもが「スポーツアニメ」なのだから当たり前ですよね。
そこで、水着です。
常識的な考えを持った者ならば、水着姿でバスケをプレイするという発想は持ちあわせていないでしょう。ゆえに、水着という衣装に「非日常性」が生まれます。つまり、「いつものバスケ」を水着姿で行うことによる特異性をもって、他の回とは差別化された「スポーツ回の代替エピソード」としたわけです。
もちろん、この第8話の水着バスケ対決の前話、第7話への言及は避けられません。なぜならば、第7話が、バスケをせずに水泳を行うという文字通りの「サービス回/水着回」であった点が重要だからです。

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すなわち、この作品における「サービス回/水着回」とは第7話のことであり、第8話はサービス回/水着回ではない(=水着バスケはサービスとして描かれたわけではない)ということになり、このことが、先述の「スポーツ回の代替エピソード」という解釈を裏付けます。
まとめると、第7話~第8話は、「連続する水着回」ではなく、片方が「水着回」、もう片方が「スポーツ回(の代替)」だったわけです。

こうした、水着着用による特異性の演出は、スポーツアニメにおいて有用な手法かもしれませんが、我々は今、水着姿でソフトテニスをプレイしたアニメを思い出さずにはいられないでしょう。

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この時我々は、ついに水場以外の陸上において水着を着用するための(させるための)合理的な動機を手に入れたのだと喜びもしたわけですが、水着姿でスポーツをするという発想が、思いもよらぬかたちで受け継がれていたことを知り、再び歓喜の涙を流すのに躊躇いの必要はありません。
「そふてにっ」という作品の先見にも驚かされますが、何より、我々は今や、「水着」という言葉の定義すら覆そうかという事態に直面しているのだと、アニメ文化の想像力の飛躍に感嘆せざるを得ません。

以上。















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嫁の荻山葵に小学生のバスケのコーチをしていることの言い訳を言おうとしたら篁美星先生登場。

ゼロから | 2011.09.02
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